2部会合同研究会
・「ヘルスケアのOR」研究部会 第7回
・「動的決定モデルとその応用」研究部会 第11回
日 時:2021年9月29日(土)9 : 30~12 : 40
場 所:オンライン開催
出席者:37名
テーマと講師,及び概要:
[1] 9:40-10:30
講演者:小林 久志 先生(プリンストン大)
題目:”BDI(出生-死亡-移住)過程を使った、感染病の確率的モデル及び、モデルパラメータの最尤推定法”
概要:予測不可能な感染病の振る舞いをSIRモデルより的確に説明できるBDI 過程を使った感染病のマルコフモデルが提案された。次に、基本再生産数、有効再生産数、指数関数的成長減衰パラメータなどの関係が一貫的に説明され、モデルのパラメータの最尤推定法の考察及び、当該モデルの最尤推定の公式が示された。
[2] 10:40-11:30
講演者:堀口 正之 先生(神奈川大)
題目:”がん検診プログラムの評価と部分観測マルコフ決定過程(POMDP)”
概要:乳がん検診の定期健康診断において、部分観測マルコフモデルを構築し、定期検診を受信する場合としない場合におけるプログラム(シナリオ)について、累積死亡リスクを評価基準として比較評価を行った結果が報告された。
[3] 11:40-12:30
講演者:片山 佳代子 先生(群馬大)
題目:”イノベーション理論に基づく観察学習による子宮頸がん予防教育の効果”
概要: 子宮頸がんは、HPV感染が主な原因で、がん化する過程が解明されている予防可能ながんである。しかし日本や途上国では若年女性の死亡率が上昇傾向にある。本講演では、日本の現状や学習指導要領改訂をもって本格化したがん教育の課題に対し、観察学習理論を用いて開発した教育プログラムを実践した結果について報告が行われた。